2011年4月4日月曜日

LAMP of CakePHP on VMware:構築手順メモ2~CakePHPデコレーション

はじめに ※2011年8月追記

当記事は、CentOS 5.5環境の構築手順です。
CentOSと言えば、4月に5.6、7月にようやく6.0がリリースされました。
5.6環境のインストールは、この記事で解説している5.5と全く同じ流れでいけます。ちなみに、5.6だとPHP5.3のパッケージが提供されています。
6.0の場合、微妙に違いますが殆ど変わらないので、何となく分かるかとは思いますが、確実を期したければこちらを参照してください。ただしApacheとPHPの動作確認、CakePHPインストールは当記事の通りです。

では本題

LAMPほぼ童貞の男がお送りする、VMware Player上のCakePHP自習環境構築第2弾。
今回はCentOS上にLAMPの『AMP』及びCakePHPをインストールする手順をお届け。
※VMware PlayerとCentOS仮想マシンの構築手順はこちらを参照

Apache インストール

※プロンプトが『$』の場合は一般ユーザー、『#』の場合はrootユーザーで実行(或いは頭に「sudo」をつける)してください。
# yum install httpd

インストール済んだら起動。
# /etc/init.d/httpd start
ファイアウォール設定
「システム」→「管理」→「セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定」を選択。
「ファイアウォールのオプション」タブを選択して
  • ファイアウォール:有効
  • 信頼できるサービス:「WWW(HTTP)」にチェック
※「信頼できるサービス」はついでに「SSH」もチェックしておきましょう。
ここいらで接続確認
まずIPアドレスを確認。
# ifconfig
※パス通ってない場合は「/sbin/ifconfig」とフルパス指定してください。

ブラウザで「http://{IPアドレス}」にアクセスし、Apacheのテストページが表示されたらOK。

MySQL インストール

# yum install mysql-server

インストール済んだら起動。
# /etc/init.d/mysqld start

DBやユーザーの作成に関しては、今回は割愛。

PHP インストール

MySQL接続用のパッケージも一緒にインストールします。
バージョン 5.1
# yum install php php-mysql
バージョン 5.3 ※CentOS 5.6のみ
# yum install php53 php53-mysql

インストール済んだらApache再起動。
# /etc/init.d/httpd restart
ここいらでPHP動作確認
Apache公開ディレクトリ(デフォルトでは/var/www/html)直下に以下ソースを適当なファイル名で保存(拡張子は「.php」)。

ブラウザで「http://{IPアドレス}//{ファイル名}」にアクセスし、「PHP Version…」から始まるページが表示されればOK。

CakePHP インストール

以下ページよりアーカイブをダウンロード。3月下旬時点での最新安定バージョンは「1.3.8」。
アーカイブを解凍し(tar zxvf {ファイル名})、Apache公開ディレクトリ(デフォルトでは/var/www/html)内に展開。
CakePHPディレクトリ内の.htaccess有効化
「/etc/httpd/conf/httpd.conf」を開き、以下設定を追加。

ここいらでCakePHP試食
ブラウザで「http://{IPアドレス}/{CakePHPのパス}」にアクセス。
403エラーが発生した場合、SELinux設定を確認し、有効になっていたら無効に設定。
# getenforce
Enforcing ←disabled以外の場合は有効
# setenforce 0 ←無効化コマンド
さらに再起動時にも無効になるよう、設定ファイル編集。
# vim /etc/sysconfig/selinux
SELINUX=disabled
ここでOS再起動。これで恐らくOKな筈。
警告メッセージがいくつか表示されているはずなので、一つずつ潰していく。
apacheユーザーにapp/tmpディレクトリの書込権限追加
以下は一例。「chmod -R 757」とかでもOK。
chmod -R o+w {CakePHPのパス}app/tmp/
「strtotime()」の警告が発生したら
PHPが5.3でタイムゾーン設定を行っていない場合に発生する。
/etc/php.iniを開き、「date.timezone」の値に「Asia/Tokyo」を設定。
;date.timezone = 
↓ 修正
date.timezone = "Asia/Tokyo"
設定済んだらApache再起動。

app/config/core.phpのセキュリティ関連パラメータ変更
以下項目の値をデフォルト値から適当に変更。
  • 'Security.salt'
  • 'Security.cipherSeed'
app/config/database.php作成
既存のdatabase.php.defaultを元に作成。
ここまでの手順でMySQLをインストールした場合、パスワード無しの「root」ユーザーと「test」DBが作成されている筈なので、とりあえず接続情報を以下のように設定する。

PCREだか何かのエラーが発生してたら
「cake/libs/validation.php」のalphaNumeric関数内にある正規表現を修正する。

※ここの部分は以下のブログを参考にさせていただきました。
以上でとりあえず完成(の筈)。OS起動時にApacheやMySQLを自動起動させる設定やらMySQLのDB・ユーザー作成やらは、後述の関連エントリを参照してください。
それではCakePHPを召し上がってください。

関連エントリ



2011年4月3日日曜日

LAMP of CakePHP on VMware:構築手順メモ1~CentOSインストールまで

はじめに ※2011年8月追記

当記事は、CentOS 5.5環境の構築手順です。
CentOSと言えば、4月に5.6、7月にようやく6.0がリリースされました。
5.6環境のインストールは、この記事で解説している5.5と全く同じ流れでいけます。ちなみに、5.6だとPHP5.3のパッケージが提供されています。
6.0環境の構築手順はこちらを参照してください。

では本題

職務経歴の大半がWindows Server+商用クソJavaフレームワークで占められており、LAMPのどれ一つ未経験の男がお届けする、VMware Player上のCakePHP自習環境構築手順です。よろしければご覧あれ。
尚、タイトルの通り当記事で言及しているのはCentOSインストールまでです。AMPのインストール手順に関してはこちらを参照

ちなみに当記事におけるLAMPのバージョンは以下の通り。
3月下旬にバージョン指定しないでyumインストールした結果であります。
  • L:CentOS 5.5
    ※5.6環境の構築手順も同じ流れです
  • A:2.2.3
  • M:5.0.77
  • P:5.1.6
    ※CentOS 5.6の場合、PHP5.3のパッケージが提供されています
ところでCentOSと言えばRed Hat互換ということで人気な訳ですが、開発コミュニティが分裂しかかっていて次期バージョンリリースの目処が立たず、待ちきれないならScientific Linux使ってねなんて状況なんだそうな。

VMware Player インストール

以下ページの「ダウンロード」リンクから。
姓、名、メールアドレスを入力後、インストーラーのダウンロードページリンクが記載されたメールが送られてくる。

CentOS ISOイメージのダウンロード

本家サイトのダウンロードページから。
お好みのミラーサイトから『CentOS-5.5-i386-bin-DVD.iso』をダウンロードしてください。尚、ファイルサイズは3.9GBです。

※ダウンロードを速く終えたくて堪らないあなたは、『CentOS-5.5-i386-bin-DVD.torrent』でBitTorrentによるダウンロードを利用するといいよ。ちなみに僕は今回のこれでBitTorrent処女喪失しました。TorrentクライアントにはOperaを使用。
※1:BitTorrentについての補足というかメモ書き

CentOS仮想マシン作成

VMware Playerを起動し、ホーム画面の「新規仮想マシンの作成」を選択、後はウィザードに従って進める。特に躓くようなことはないだろうから詳細な解説はここでは割愛。もし躓くようであれば、画像付きで解説してくださっている以下ブログを参照してください。

日本語化設定

OSの画面を見れば一目瞭然だが、言語設定が英語の状態。どうも上記手順によるインストール(簡易インストール)だとこうなってしまうらしい(※2)。
というわけで日本語化設定を行う。
キーボード設定
今のままだとキー配列が英語でコマンドタイプがままならないので、まずはキーボード設定から。
メニューの「System」→「Preference」→「Keyboard」で表示されるダイアログの「Layouts」タブを選択し、
  • Keyboard model:Japanese 106-key
  • Selected layouts:japan ※それ以外は削除
システムの言語設定
以下コマンド実行したらダイアログ表示されるので『Japanese』を選択。
※プロンプトが『$』の場合は一般ユーザー、『#』の場合はrootユーザーで実行(或いは頭に「sudo」をつける)してください。
# system-config-language
日本語フォント インストール
# yum install fonts-japanese
日本語入力メソッド『SCIM+Anthy』のインストール(※3
# yum install scim-anthy

ここまでやったら一旦再起動。

メニューなどで文字化け発生したら

フォントキャッシュを更新して再起動したら解消。
# fc-cache -fv

※ここの部分は以下のブログを参考にさせていただきました。

LAMPの『L』のインストール・設定はとりあえずこんなもんでOK。
残りのAMPに関しては次の記事で解説してます。

関連エントリ

※1:BitTorrentメモ書き
CentOS ISOイメージのダウンロード先にデスクトップを指定し、ダウンロード開始して無事完了。なるほど、確かにHTTPやFTPに比べて速い…と感動していると、何かアップロード処理が始まっている。BitTorrentといえばWinnyとかと同種のいわゆるP2Pなもんだから、「やばい!デスクトップ上のファイルが晒される!!」と焦った焦った…。
BitTorrentの場合、ファイルをダウンロードすると、今度は自分が配布者となってダウンロードしたばかりのファイルがアップロードされるのだそうな。要するに、アップロードされるのはダウンロードしたファイルだけ。心配するな、俺。ていうか事前に学んどけよ、俺。

BitTorrent - Opera Wiki
BitTorrentにアップフォルダという概念はありません。あなたがBitTorrentを利用してダウンロードしている途中、またはダウンロード完了したものを他のひとに分けあたえるのみです。それ以外のファイルを勝手に流されることは仕組み上ありえません。

尚、ダウンロード後に接続解除するなどしてアップロードしないのはマナー違反。
Operaヘルプ:BitTorrent
BitTorrent アーカイブをダウンロードしている間、あなたは他のユーザーへの配布も助けていることにをなります。たとえ帯域制限をするなどしても、アップロードをせずダウンロードのみ行うということはできません。

※2
当記事の手順(簡易インストール)ではなく、ディスクからインストールするのと同じ手順でいきたい場合は、CentOS 6.0環境構築手順の記事を参考にしてください。その手順の場合、当記事で解説している日本語化設定は不要(OSインストールウィザードで行う)になりますが、『VMware Tools』は自分でインストールするしなければなりません。

※3
Windowsにおける『MS-IME』、Macにおける『ことえり』ね。