2011年12月25日日曜日

Selenium 2 事始め - Maven編

さて、前回エントリではSeleniumのJARファイルを手動配置してましたが、実際試した方はお分かりでしょうがJARファイルたくさんあります。これだとバージョン上げるときに大変です。
今回は、Seleniumのバージョンを指定すれば必要なJARを自動で探して取ってきてくれるMavenを使用した環境構築手順をご紹介します。
まあSeleniumとうよりは、殆どMavenの使い方です。
Mavenか…Javaメインだった前職の業務系SIerでは、4年半勤めて結局1回も使う機会は無かったなー…はー情けない…

各種ソフトウェアのバージョン

  • Maven 3.0.3
  • Selenium 2.15
  • Java SE 7
  • Firefox 9.0.1
  • eclipse 3.7
  • Windows 7

Mavenインストール

ダウンロード&配置
まずはアーカイブをダウンロード。
解凍したものは任意のディレクトリに配置。
環境変数設定
以下設定を追加。ルートディレクトリのパスはお使いの環境のものに置き換えてください。
  • Path : {Mavenルート}\bin
  • JAVA_HOME : {JDKルート}
動作確認
コマンドプロンプトでmvnコマンド実行してみてエラーが無ければOK。
C:\maven>mvn --version
Apache Maven 3.0.3 (r1075438; 2011-03-01 02:31:09+0900)
Maven home: C:\maven\bin\..
Java version: 1.7.0_02, vendor: Oracle Corporation
Java home: C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_02\jre
Default locale: ja_JP, platform encoding: MS932
OS name: "windows 7", version: "6.1", arch: "amd64", family: "windows"

Seleniumプロジェクト作成

以下コマンドでプロジェクト作成。「-DgroupId」でパッケージを、「-DartifactId」でプロジェクト名を指定します。
尚、以下のやり方だとコマンド実行したディレクトリに作成されます。多分オプションで作成先は指定できると思うけど、調べてないから知らん。
C:\maven>mvn archetype:create -DgroupId=com.example.selenium -DartifactId=Selenium2SampleByMaven
pom.xmlにSeleniumライブラリの依存設定追加
Mavenの肝。これ設定しておくと、必要なJARを勝手に取ってきてくれます。
バージョン上げるときは<version>変更するだけ。コンパイル(mvn complile)などのタイミングで取りに行きます。
公式サイトにある依存設定を<dependencies>タグ配下に追記します。

eclipseプロジェクトに変換
eclipseで読み込めるように「.project」や「.classpath」を作成してくれます。
ちなみにpom.xml編集していれば、このタイミングでJAR取得しにいきます。
> cd Selenium2SampleByMaven
> mvn eclipse:eclipse

eclipse設定

Maven関連の設定追加
設定ダイアログで[Java] -> [ビルド・パス] -> [クラスパス変数]と進み、「新規...」で追加します。
  • M2_REPO : {ローカルリポジトリのパス}
    ※デフォルトだと{ユーザールート}\.m2\repository
もう一個の方は設定ダイアログで[実行/デバッグ] -> [ストリング置換]と進み、「新規...」で追加します。
  • maven_exec : {Mavenルート}\bin\mvn.bat

あとは

作成したプロジェクトをeclipseにインポートして、前回エントリのサンプルを作って動かしてみてください。
ちなみに、当エントリのやり方だと、プロジェクトのコンパイラー設定がバージョン1.4になってしまっており、コンパイルエラーが発生しちゃってました。これも多分プロジェクト変換時にオプションで指定できると思います。追々調べて追記しときます。

参考

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